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友だち守る団は、在特会らによる鶴橋でのヘイトクライムと呼ばれるべき街宣やデモに抗するため
本年2月に結成されました。そして、そのカウンター行動は、いま予想を超える多くの人々の協力
や賛同を得て、在特会らのヘイト街宣や差別デモに抗議の声をあげることができました。
また、当初は鶴橋だけのつもりでしたが、大阪の難波や梅田、京都などでもカウンター行動をする
ようになり、ヘイトスピーチに反対する声で彼らを圧倒することができました。
しかし、いま一方で、わたしたち友だち守る団の存在や呼びかけを行うことが在特会らに抗議する
行動の枷になってはいないかという憂慮も生まれてきました。というのも、友だち守る団が活動を
始めてから現在まで、大阪府警の「表現の自由」規制は異常な状況を見せています。
「トラブル防止」「騒音」「挑発行為」という口実を盾にしてカウンター側をやみくもに狭い場所
へと追いやるかのごとく集め、そこで「管理」しようとしてきます。そこから離れての行動を認め
ないばかりか、横断幕はもちろん、プラカを掲げる事さえ「在特会への挑発行為」となり、すぐに
チェックが入るありさまです。拡声器の使用などは言語道断とすぐに止められ排除されてきました。
これらの「取り締まり」に抗しようとすると、すぐに屈強な機動隊の壁を作ってカウンター行動の
存在を在特会らの差別デモやヘイト街宣から隔離する始末。まさに「がんじがらめ」です。
また、道路使用許可を取ることを金科玉条のように求めながら、その道路使用許可の申請で警察に
行くと、在特会から近い場所での申請は警備上の問題として認めてくれず、いつも堂々めぐりする
やりとりでした。ところが、その一方では鶴橋のケースでしたが、ガード下の道路使用許可を先に
カウンター側が取ったにもかかわらず、すぐ目の前の駐輪場を「所轄が違う」という理由でヘイト
街宣する連中の申請を許しています。また、公安は在特会ら関係者の被害届をおぜん立てし、連中
に反対する人物を出頭要請、家宅捜索などするという信じがたい「事件」もありました。
わたしたちは友だち守る団が呼びかけることで警察の「表現の自由」規制に利用されていないか?
市民の表現活動はこれでいいのか?プラカードで抗議の意思を示すことがいったい何の罪になるの
か?在特会らに反対する声を上げることが、どんな何の罪に問われるのか?そのために歩道を自由
に行きかうことなどの言論空間をなぜ制約されねばいけないのか?と、考える機会が増えました。
これまで在特会らの街宣・デモで行われた傍若無人な暴力活動を、わたしたちはどれほど多く見て
きたことでしょう。その中には事件化したものもありますが、事件化されてないものも数限りなく
あります。それを許してきた「言論空間を大いに認めてきた民主的大阪府警」が、カウンター側の
表現の自由を何故ここまで規制するのでしょう。
わたしたち友だち守る団は現在のカウンター行動やり方に、限界を感じざるをえなくなりました。
しかしながら短い期間でしたが、みなさんが街頭に出て、醜悪なデモや街宣に対し抗議をする機会
は作れたものとおもっています。ただ、これから先は、よりフレキシブルで多様なスタイルの抗議
ができるよう、一人ひとりが個人の意志によってカウンター行動をするべき段階なったのでは?と
判断するに至りました。
そもそも友だち守る団を作った趣旨は市民がカウンター行動に参加できる入口、きっかけになれば
というものでした。そしていま、自発的な多数の市民が参加するようになったことで十分その役割
を果たせたのではと考えています。そして団の解散は、これまで以上に、より多くの方々が自由な
参加を可能にするための発展的な意味を持つものです。
以上のような経緯で5月25日のカウンターを最後の友だち守る団としての活動とし、ヘイトを、
差別を許さない市民らの信念と勇気と行動力に賭けたいとおもいます。
わたしたちは、この閉塞した言論の空間を様々な創意工夫によって突破し、ヘイトスピーチを行う
在特会らに打撃を与える市民活動を望んでいます。
きょう、ここに友だち守る団は解散しますが、そのような人々の気持ちは、これからも支援できれ
ばと願っています。
新しいスタートは、あす5月26日、在特会らの「日韓断行デモカウンター」からです。
一人でも多くの市民が声を上げ、ヘイト行為を許さない社会をめざしましょう。
わたしの友だちに手を出すな!
2013年5月25日 代表 凛七星
【4月27日 梅田】
この日、空は青く晴れ、街はゴールデンウィーク直前の、どこか浮足立った雰囲気さえある
表情を見せているのを眺めながら「あぁ、なんか楽しいことしたいもんだぁ」とボヤキつつ、
わたくしは地下鉄の駅を出ると開発の著しい梅田界隈を阪急百貨店の南側をめざして歩いた。
このところ毎週のように続く在特会らの差別デモ・ヘイト街宣にカウンターをかけるためで
ある。「ったく、いいかげんにしてほしいぞ」とこぼしつつ歩道橋がデパートとつながって
いるあたりに行くと、すでに警察官の姿が物々しい。どうも空気が、いつも以上に不穏だな
なと辺りをうかがいつつ、先に着いて警備担当者とおぼしき人物と話をする友だち守る団の
メンバーのところへ。そのとき「あっ!」と声を出しそうになった。公安の三本線が出動を
しているじゃないか!「三本線」とは逮捕命令を出す権限のある重職。そりゃ空気も初夏だ
というのに凍るはな、と合点が。当日の大阪府警は逮捕する気がまんまんだったのですよ。
とはいえカウンター側が待機していた場所は、在特会らの街宣しているところから、かなり
離れた場所の歩道橋上。トラブルが起こりようもない位置関係なのに、こりゃまたどういう
風の吹きまわし?と、警備担当者らと話してみたらば、なんだなんだ。いつも以上に強硬な
態度じゃないか。そして出してきた指示が「プラカードを在特会らに向けるな」「抗議する
声を出すな」「通行人のジャマになるから、あれダメこれダメ」と、もうムチャクチャな話
ばかり。これは「逮捕ありき」な規制だなと判断せざるをえないものだった。そんながんじ
がらめの中で、カウンター側はサイレントで通行人に向けてアピールするしかできず、参加
してる人たちの顔にもフラストレーションがありあり。ときおり、わたしが反レイシストの
旗を遠くの在特会の連中に見えるよう振ったり、数人で単発的に声を上げるものの、すぐに
制止される始末。いくら抗議しても通るはずもなく、また執拗な態度をすると逮捕の可能性
が高いので適当に切り上げる。途中、わたくしたちの側で在特会らの街宣に拍手をする初老
の男女が。「トラブル防止というなら、早く連れて行け」と警察にクレーム。これについて
は、渋々といった顔で対応する。
遠くで目視による確認では在特会側は20名弱。地団太踏むような腹立たしい気持ちを抑え
カウンターをする側が40名ほどか。なす術なく抗議が終わると、遠くで告知ビラを配って
いた人たちに行動終了を伝えに行く。そのとき、阪急の駅付近で先ほどまで怪気炎を上げて
いた初老の右翼らしき人物の2名と出くわしたので「ガンを飛ばす」が目も合わせず無言で
そそくさと去っていった。唇を噛みつつ、静かなカウンターというよりは告知活動をするに
終わる週末の午後。あぁ、このどうしようもない虚無感。。。
【4月28日 なんば】
前日、梅田での砂を噛むような気分を解消できぬまま、翌日はミナミでのカウンター活動へ
行くことに。この日も実にビューティホーな天候の一日なれど、こころ模様は曇りがちで。
とにもかくにもってことで差別デモをカウンターで迎え撃つ道頓堀橋へと赴いた。前回など
は駅を出たとたん公安数名に取り囲まれ「なんなんだよ」な質問を受けていたが、この日は
そんな姿がなく「あれれ?」と、ある意味で拍子抜け。まさか前日やりすぎたからってこと
で、警察が反省をした…なんてことはないよなぁと訝りつつ、目的の場所へと足を運んだら
、そこにはもう顔なじみとなった面々の姿が目に入る。こうして、せっかくの週末をつぶし
て、抗議の声を上げるため集まってくれる人たちがいることに感謝するし、元気をもらえる。
やがてカウンター側が集まりだすも、さすがにゴールデンウィークに突入したこともあって
参加者は前回に比べ半分くらいで40名ほど。前日のメンバーと、ほぼ変わらないメンツだ。
いつものように在特会のデモが来るまで、警察との話し合いをする。前日の梅田ほどの厳戒
体制ではないものの、それでもカウンター側は狭いスペースに圧しこまれ、トラメガの使用
などはダメだと「指導」をされる。もう慣れてしまったとはいえ、この対応はどうしたもの
だろう。御堂筋のような幅広い道路の反対側歩道でしか抗議行動を認められていないのだ。
これではこちらの声など差別デモの拡声器から流れる罵詈雑言で全く届かないではないか。
まぁ、それが警察の狙いなんだが。毎度のことだがストレスがたまるばかりだ。そんな中で
友だち守る団のメンバーが、道頓堀橋上で待機するカウンター側の横に元在特会大阪支部長
の通称・獅子座なおと、元在特会奈良支部長の中野亘がいることを発見。なにを狙っていた
のだろう。ともかくデモが来る前には、どこかへ立ち去ったのが印象的だった。
そうこうするうちに差別デモの御一行がやってくる。と、警備する警官たちのカウンターを
包囲するラインが一気に近づいてきた。ただでさえ反対側歩道にいるのに橋の欄干まで圧し
とどめようとするんだな。抵抗するも、せいぜい数歩前進程度。こういう腹だったのかと、
舌打ちし顔をしかめた。デモの人数は60名ほどか。一時に比べて半減したものの、連中に
効果的なカウンターをするには、新大久保のように圧倒的多数で叩かなきゃならないんだが
と、しまりのないデモが通過する様子を眺めながら胸の内でつぶやいていた。道頓堀橋から
在特会らの姿が見えなくなると、次の街宣に対する打ち合わせをすませて千日前へと移動。
ここでもカウンターの主力部隊は道路を挟んだ反対側に。しかし、ここも道幅が広いうえに
中央分離帯があるせいで、互いの様子が見えにくい。そして、またも狭い一角にカウンター
側は寄せ集められてしまう。周囲からは商業施設のスピーカーから大音量で宣伝や音楽が。
これではカウンターにならないと、主に通行する人たちへの告知に活動の主眼を置くことに
した。
街宣の参加者は約20名。カウンター側は30名ほど。ところで街宣が始まって間もなく、
カウンターの背後に「デマ飛ばし屋」川東を含む一団がこそこそと近づいてきて、警備側と
もみ合いに。それはいいんだが、そのときの警察側からの文句にカチンとくるもの。ブラカ
や旗はおろせ、静かにしろと、カウンター側を取り締まることが当然といった様子に抗議を
するものの、ともかくいうことを聞けという態度。さすがに頭に血が上り、逮捕されていい
から、連中をしばきあげようかとおもったが、わたくしも身動きがとれないポジションに。
けっきょく大きなトラブルにはならなかったが、あんなことをカウンター側がしたら一発で
逮捕になるんじゃないかと警察に文句を言った。トラブルと言えば街宣をする在特会側では
通行人のオバチャンを襲撃したガルーダという人物が署に連行された。最終的には罪を問わ
れず、釈放されることになったが。とにもかくにも消化不良気味な2日間だった。
【5月5日 三宮】
ゴールデンウィークも終盤になった当日の三宮街宣は、定例のもので規模も小さく、当初は
無視するつもりだったが、在特会の代表である通称・桜井誠が来るという話を聞き、いつも
のカウンター活動ではなく、とりあえず様子を監視するということで現地へ向かった。街宣
は想像どおりショボショボなもので、わたくしは正面で桜井に呼びかけたのだか、まったく
目も合わせようとしてくれない。しょうがないから川東を呼んで説教をしたものの、会話が
全然噛み合わない始末。おまけに警察よりも味方側から5、6名で行動を止められてしまい、
なんだかなぁと。フランスからのお客さんは「カウンター側はおとなしいね。警察はヘイト
スピーチをする側より抗議する方を取り締まっている印象」という感想だったので、いつも
とは違うスタイルで、言わば「熱視線しばき」みたいなもんだと伝えてもらった。しかし、
こういうやり方もあるなという参考にはなった。
【5月6日 鶴橋】
在特らのスケジュールには出ていなかったけれど、川東が道路使用許可を取っている情報を
耳にしたのと、前日には三宮で桜井が登場したこともあって街宣を警戒して、友だち守る団
のメンバーで正午から夕方まで監視をすることに。ゴールデンウィーク最終日も、すこぶる
天気がよく、わたくしたちは何をしてんだろ?と、おもいつつムダな一日を過ごしてしまう。
とりあえず何もなかったのは、よろこぶべきことなのだろう。
時間がずいぶん経過して、ごく簡単な報告になってしまい申し訳ありません。
5月22日 代表 凛七星
27日(土)阪急百貨店南側に面する「梅田歩道橋上」に14:45に集合。
28日(日)道頓堀橋上に15時40分に集合。
そのあと再集合場所は千日前ビッグカメラ前の道路をはさんだ北側の予定。
在特会も、いま必死です。より多くの方に参加を期待!
※証拠保全の意味も含め動画がたくさん撮れるようカメラを用意できる方は協力ください。
※カウンター行動に使うプラカードはできるだけ各自で作成して用意をお願いします。
※協力者の方たちがデザインしたプラカード。プリントアウトして利用できます。
http://sisakupic.tumblr.com/ http://sisakupic.tumblr.com/
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【注意点】
大阪府警の対応はトラブルを起こすように仕向けて、こちら側から逮捕者を出させ
カウンター活動と応援する市民の声を抑えようとする意図がありありと見れます。
こうした謀略に陥れられないよう当日に飛び入りで参加をされる方は「友だち守る団」
の指示に従い現地での行動をしてください。みなさんのご協力をお願いします。
①警察の指示は聞く ②挑発に乗って、はねっかえらないように自制を